カバーコラム
毎月「暗渠」「ステビア」「農業」「農村景観」をテーマにカバーコラムを書いて行きます。
■TEIKEI
先日神戸で行われた「地域がささえる食と農」に参加して来た。
消産提携運動がフランスで盛んになり国際団体URGENCI(ウージャンシー)が設立された。
国際大会をフランス、ポルトガル、フランスと開かれ、提携運動発祥の地「日本」での開催を海外の方が要望し神戸で開かれたらしい。
世界の有機農業は日本より進んでいるのかもしれない。
IFOAM、CSA,AMAP等、様々な団体、活動が行われているようで、おどろきの時間を過ごした。
アメリカの活動、オーストラリアの活動、フランス、カナダ、インドでは読み書きができない人に行われている「有機農業の認証」の話・・・
今、自分がどこに居て、何をしたいのか分からなくなるくらい刺激的な話ばかりだった。
北海道からも3人(エコビレッジでお世話になっている人も)の知人に会ったが、もっと多くの人に聞いて欲しい集まりだと思った。
普段、私も「農家さんの作った作物は芸術の作品と同じ」と話していたが、まさに同じ事を話す農家さんが居た。
「しかし、奈良さん、本当の芸術作品は心に響く物なんだよ、心に響く程のおいしい作物を作って始めて芸術作品になるんだ!」と言われ、頭を打ち抜かれた気分だった。
ある消費者の方は「生命のある物を売買する事は基本的に禁止されているはず、野菜だって生命があるのよ!私は農産物を商品とは思っていない、命のある物に消費者が価格をつけるなんてとんでもない、生産者が価格を決めるべき。」と話されていた。
スーパー等で「顔の見える関係」と最近写真付きの野菜が売られているが、ある農家さんは、「消費者は生産者の顔が分かるかもしれないけど、私たち生産者は消費者の顔が分からない、こんなの「顔の見える関係」って言えますか?有機農業は生産者と消費者が有機的に繋がるから有機農業なんだよ!
繋がらなくてはならないのは「心」なんだよ!と話されていた。
今、その言葉を思い出しても話をした人の熱意がリアルに思い出される。
以前、神戸の震災で丹波の農家が被災者へ「おにぎり」を届けた話を聞いた事があり、まさに今回この会場におにぎりを届けた人とおにぎりを受け取った人が居た。
3人で話す機会が出来、ただただ私は涙する事しか出来なかった。
震災の前から農業者と消費者が繋がっていて、「台風でニワトリ小屋が倒壊した時に消費者が神戸から来て助けてくれた。だから私は助けてもらった消費者を助けに行きたいと思ったんだ!」
両方とも助けてもらった時の感謝の気持ちは、私が想像できる領域ではないだろう。
都市と農村の交流とか北海道でも行われているが、本当の都市と農村の交流を見せてもらった。
二人とも良い笑顔で私に経験を話してくれた。
この二人に会えただけでも神戸に来たかいがあった。
第5回目の大会は韓国で行われる。
もっと「提携」(TEIKEI)が世界共通語として広まって行く事を願い、日本でも浸透して行く事を願いたい。
2010年3月
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